SNS など公式ロゴのダウンロード先とその規約の一覧

SNS のイメージ。

SNS などの公式のロゴ画像についてダウンロード先とガイドラインを調査する機会がありました。 ここでは調査した結果について一覧しておきます。また標準的な利用規約(ガイドライン) についても要約しておきます。

ロゴなどの標準な利用規約 (ガイドライン)

どの公式のロゴも標準的な利用条件はほとんど変わりません。 詳細については個々のガイドラインを参照する必要がありますが、概ね次のような条件が求められます。

拡大縮小を除く変形をしてはいけない。
回転、アスペクト比の修正、部分的な切り抜きなどはできません。
色を変更してはいけない。
ほとんどの場合に色を変更することは禁止されています。
ほとんどの場合に、背景色に合わせて変更できるように異なる色のロゴが複数用意されています。
余白を設けなければいけない。
ロゴの周辺に余白を設けることが義務付けられています。
多くの場合に、ロゴの高さの半分程度の余白があれば良いとされています。
アプリケーションやサイトのロゴに設定してはいけない。
たとえ対象のサービス専用のアプリケーションであっても、ロゴに設定することはほとんどの場合に禁止されています。
スポンサーやパートナーシップ協力を示唆してはいけない。
特別の許可なしにスポンサーやパートナーシップ協力をしているかのような表現は禁止されています。
その他の誤認するような使い方をしてはいけない。
関連しないサービスや操作のために使うことはできません。
ユーザに誤認させるようなあらゆる使い方は禁止されています。
テキストも商標に含まれる。
ロゴ画像とセットになったテキストも商標に含まれ、ガイドラインに従う必要があります。
ほとんどの場合に、単純なテキストについても(画像ではない)、正式な名称で表記するように義務付けられます。
ロゴが主たるコンテンツとなる形式での販売
ロゴが主たるコンテンツとなる商品、サービスなどの販売、ロゴそのものの販売はほとんどの場合に禁止されています。
商用利用については各ガイドラインや規約を参照してください。

Twitter

ダウンロード先(ガイドラインを含む)
Twitterのブランド資産
サービス利用規約
Twitterサービス利用規約
ロゴなどを使う場合には、サービス利用規約についても同意する必要があります。
ベクターデータの有無
ベクターデータが含まれます。

標準的なロゴの利用規約のお手本です。ページが読みやすく、ユーザに優しい情報提供の仕方です。

アニメーションさせることを禁止させている点は珍しいです。 また複数のツイッターバードを並べることを禁止させていることなども他にはないツイッター特有の規約でしょう。

Facebook

ダウンロード先(ガイドラインのページへのリンクを含む)
Brand resources, Download Brand Assets
ガイドライン
Do’s and Don’ts
Guidelines for "f" Logo
ベクターデータの有無
ベクターデータがあります。

標準的なロゴの利用規約のお手本です。残念ながら日本語のページは執筆時時点では用意されていませんでした。

Facebook の基本的なロゴのガイドラインに加えて、ロゴ毎に異なるガイドラインが用意されています。 またロゴは小文字の "f" ですが、テキスト上では "facebook" ではなく "Facebook" を使うように注意喚起されています。

Google+

ダウンロード先 (ガイドラインを含む)
ブランディングに関するガイドライン - Google+ Platform
ガイドライン
インタラクティブな投稿の共有 - Google+ Platform
ボタン ポリシー - Google+ Platform
+1 ボタン - Google+ Platform
ベクターデータの有無
ベクターデータはありません。

画像の拡大縮小は許可されていますが、ベクターデータが提供されていません(執筆時)。 残念なことに、フォトショップのファイル(PSD)を含む、静止画の解像度もそれほど高くありません。 また、拡大縮小に合わせてテキストを修正する場合には、Roboto Bold フォントを使うように示されています。

"Google+ プロフィール ボタン" については、独自のボタンを生成することは禁止されています。 一方で、"インタラクティブな投稿の共有" のページでは、 ページを共有するなどを目的とした、独自のボタンを作成する具体的な方法を紹介していたりします。

ライセンスが非常に複雑で読みにくく、全体が把握しにくいです。 基本的には Google が提供するボタンの作成ツールやロゴ画像などを使うのが良いでしょう。 もしも独自のボタンを導入するのであれば、対象のライセンスに十分に注意する必要があります。

LINE

ダウンロード先 (ガイドラインを含む)
LINE ロゴの利用について
ガイドライン
LINE ロゴ利用ガイドライン
ベクターデータの有無
ベクターデータがあります。

概ね標準的なロゴの利用規約に従って利用することができますが、使用するメディアの内容が制限されます。

暴力的な表現や差別的な表現を含む場合には使うことができないとして、性的な表現を含むメディアにも使うことができません。 また面識のない人物同士を引き合わせるような表現、仕組みを含むメディアにも使うことができません。

端的に言えば、18禁の内容や、出会い系のような内容を取り扱ったサービスでは、 LINE の商標・ロゴ画像を使うことができないということになります。

Hatena (はてな)

ダウンロード先 (ガイドラインを含む)
素材集 - 株式会社はてな
ライセンス
creative commons 表示・非営利・継承 2.1
ベクターデータの有無
ベクターデータがあります。

CC BY-NC-SA (クリエイティブコモンズ) で公開されています。営利目的 (商用) で利用することができず、 クレジット(著作権表示)を維持し、改変したものを公開するときは同じ条件でのみ、公開が許されます。 端的に言えば、ロゴの加工の有無にかかわらず、それが含まれる製品に関しては直接の対価を得てはいけません。

形式や条件に関わらず、許諾を得ない限りは一切商用利用することができない点に注意が必要です。 ただし商用利用するときの問い合わせ先が公開ページに添えられているので、必要なら連絡を出しやすいです。 良い対応だと思います。

Pocket

ダウンロード先
Press Assets - Pocket
ガイドライン
サービス利用規約 - Pocket
ベクターデータの有無
ベクターデータがあります。

Pocket のロゴは Press ページで公開されています。 ただしガイドラインについてはいずれの場所でも見つけることができませんでした。

サービス利用規約にわずかにロゴに言及する項目がありますが、 一般的な商標に関する言及で、特にロゴの使用に関する具体的なガイドラインについては言及されていません。

もしも Pocket のロゴを使用するなら、ロゴの標準的なガイドラインに従い、常識の範疇に収めるべきでしょう。

Pinterest

ダウンロード先(ガイドライン含む)
ブランドガイドライン - pinterest.com
ベクターデータの有無
ベクターデータが含まれます。

概ね標準的なロゴの利用規約に従って利用することができます。 ページが読みやすく、ユーザに優しい情報提供の仕方です。

"ピン"、"リピン"、"ピンボード" などの良く使われそうな用語まで商標に含まれているらしいですが、 明らかに似せられたクローンサービスなどを展開しない限りは責め立てられないと思われます。 どちらかといえば防衛のための商標かと。

GitHub

ダウンロード先 (ガイドラインを含む)
GitHub Logos and Usage
"Legal terms" はポップアップで表示されます。ページ中のリンクをクリックします。
ベクターデータの有無
ベクターデータがあります。

概ね標準的なロゴの利用規約に従って使用することができます。 特に GitHub に関連するサービスやプロジェクトのページに使うことができます。

feedly

ダウンロード先(ガイドラインを含む)
Feedly button - feedly
About - feedly
Terms of Service (ガイドラインではありません)
Terms of Service - feedly
ベクターデータの有無
ベクターデータがあります。

ロゴ画像のダウンロード先が非常に分かりにくいです。ボタンの生成ページ にある 項目 "Step 1: Select your design" の "button kit." からダウンロードするか、 About のページにある "Download feedly press kit" からダウンロードすることができます。 ただし、ボタンの生成ページ からダウンロードできるファイルにのみベクターデータが含まれます。

サービス利用規約にわずかにロゴに言及する項目がありますが、 一般的な商標に関する言及で、特にロゴの使用に関する具体的なガイドラインについては言及されていません。

もしも feedly のロゴを使用するなら、ロゴの標準的なガイドラインに従い、常識の範疇に収めるべきでしょう。

実際にはこれらの規約は無視されていることが多い

昨今では、広告、ウェブ・ニュースサイト、ソフトウェア、サービス、 その他もろもろの媒体でこれらのロゴを見かけますが、明らかに許可を得ていないだろうな、 というようなシチュエーションも沢山見受けられます。 有名サイト、大手情報発信サイトであっても、 普通に申請したら通らないような使い方をしている場合がチラホラあります。

これは、著しく権利を侵害し、損益を与えるような行為でなければ、 逐一違反を指摘したり、法的措置をとることが困難であるためだと推測されます。

ある程度は肝要であってほしいと私も思いますが、 あくまで我々は使わせていただいている側ですから、 ガイドラインには目を通し、著しく禁止されている行為は最低限避けるべきでしょう。